秋田よ、変われ。 寺田すけしろ

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  • 講演録「形あるものは必ず壊れる」 12

    2017.2.9

     5 タテ割りを超えて

     全国に先駆けて県庁に「幼保推進課」を設置しました。幼稚園児にも保育が必要な場合があるし、保育所の幼児にも教育が必要です。しかし、国の制度が幼稚園は文部科学省、保育所は厚生労働省と分かれているものですから、一緒にやろうとすると大変面倒な手続きに悩まされることになります。これも実は地方分権が必要な分野なのです。各市町村長にとって、そして幼児のお母さん方とっては幼稚園と保育所の区別は必要がありません。単に国の役所の管轄が分かれていて、それぞれに有力な国会議員が応援団でくっついているから、なかなか一緒にならないのです。 このように、国にとっても、県にとっても、効率化を進めるうえで「タテ割り」は大変な障害になっています。国がタテ割りを止めることで、地方もみんなタテ割りを解消することが出来ます。長い年月を経て、そういうシステムになってしまっているのです。国がタテ割りを止めないのなら、地方が自立して解消するしかありません。

     また、秋田県ではこれも全国に先駆けて少人数学習、30人「程度」学級を導入しています。これは「30人学級」ではないのですね。「30人程度学級」なんです。どうして「程度」が入ると思いますか? 実は文部科学省の基準では「1クラス40人」なんです。「30人学級」は認めていなかったのです。だから、県ではそれを通すために「30人『程度』学級」としたのです。これなら文部科学省も文句は言えないだろうと。国は1クラス30人にして余分に先生を付けても予算を加配できなかったのです。県ではチームティーチングといって、1クラスに複数の先生を付けて指導する手法を、国の計画を前倒しして導入しましたが、あれは全て県の予算でやっています。10数億円でしたか。臨時署員を含めて4~500人ぐらい増やしたと思います。その結果、秋田県の教育の現況としては、国の基準に対する教職員の割合は全国5位の充実度です。児童・生徒1人あたりの教育費は小学校では全国6位、中学校では全国12位です。ちなみに不登校児童生徒数も少ない方から6番目です。それから、これからは英語や数学は複数の先生が付いてきめ細かく指導しないといけないとか、総合学習の時間は外部から一流の人を招いて授業をするなど新しい時代に合った教育が必要だということを付け加えておきます。

    《13 に続く》


    ※名称・敬称等は当時(平成16年11月)のままです。
    ※次回は2月16日に公開いたします。

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